シングルタスク入門 1.5倍速で作業できる超集中環境のつくり方
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「色んな作業を抱えすぎていつも時間に追われてしまう…」という方は多いのではないかと。
そんなときは「シングルタスク」に取り組んでみれば、今より素早く目の前の作業を片づけられるかもしれません。
てことで今回は、近年タスク管理の主流となりつつある「シングルタスク」というテクニックをご紹介します。
今より多くの絵を描きたい、動画を投稿したい、など、今より多くの生産を望む方は参考程度に。
- もくじ
1 シングルタスクとは
シングルタスクとは「2つ以上の物事を同時に行わない(考えない)」タスク管理法です。
というのも、人は2つのことを同時に行うことはできるものの「2つ以上の対象に同時に集中」はできません。
2つ以上の対象に同時に注意を傾けることを「マルチタスク」と言い、集中力・注意力を著しく低下される原因として問題視されています。
「電話しながら運転」が法律で禁止されたことからも、マルチタスクが人間の思考力を低下させることは疑いようもないでしょう。
逆に「シングルタスク」で取り組むことができれば、目の前の物事に集中できるようになり、集中力・思考力を維持することができます。
1-1 シングルタスクの効果
以下は、FAZBOX社がまとめたインフォグラフィックで述べられているマルチタスクの害です。
- マルチタスクの害
- 生産性40%低下
- タスクを終える時間50%増
- ミス率50%増
シングルタスクにより、これらのデメリットが解消されれば、生産性が40%アップし、タスク完了までの時間が50%短縮され、仕事をミスする確率が50%低下できると考えられるわけですな。
そんな研究データが増えていることもあり、Google、Appleをはじめ有名海外企業でも、シングルタスクのスタンダード化が目指されはじめています。
タスクに取り組むなら「いかに同時進行するか(マルチタスク)」ではなく「いかに1つ1つ終わらせるか?(シングルタスク)」を考えるようにしましょう。
「やることが多いからマルチタスクじゃなきゃ終わらない!」と思ってしまいそうなときは「やることが多いなら余計シングルタスクで1つずつ仕事に取り組まなきゃいけない」ことを思い出してみるといいかもしれません。
前述したように、マルチタスクではタスクが終わる時間が50%増、ミス率40%増と、効率的なようで非効率な仕事運びになってしまうからです。
1-2 マルチタスクにならない例
前述のとおり、マルチタスクは「同時に2つのことに注意を向けている状態」なので、例えば、歩きながら本を読む、歯磨きしながらオーディオブックを聞く、のように、脳の注意力を圧迫しないような動作なら同時進行してもOKです。
では、シングルタスカーになるための方法をいくつかご紹介します。
2 シングルタスク実践編
具体的にシングルタスクをおこなう方法をいくつかご紹介します。
2-1 マルチタスクの原因を遠ざける
たとえばテレビの電源は切る、スマホは別の部屋に置く、誰からも話しかけられないようにノイズキャンセリングイヤホンをする…など、集中を削ぐ要因がない環境を作ることがシングルタスクの第一歩です。
「ちょっとした物音ですぐ集中が途切れちゃう…」というHSP予備軍な私。 車の音はもちろん、隣のアパートの階段の音でも集中力が崩壊してしまうので、いつもSONYのノイズキャンセリングヘッドホンの愛用しています。 着けた瞬間 […]
人の集中力は2.8秒妨害されるだけで半減し、一度途切れた集中を戻すには平均25分必要と言われているので、環境整備はしっかりしておきたいですな。
- 不必要ならスマホを遠ざける
- タスクと無関係なアプリ、ブックマークの消去
- 耳栓、ホワイトノイズなどで雑音対策
2-2 タスクの時間を細かく区切る
タスクの時間を細かく区切ると、シングルタスクに取り組みやすいそうな。
人の脳は、長時間の集中できるようにはできていないので、長く集中しようとすればどうしても疲れてしまい、スマホやテレビなどの誘惑が気になってしまいます。
しかし、タスクの時間を細かく区切り「タスク→休憩」のメリハリを作れば、目の前の作業に集中しやすくなるのです。
これは「タスクシフト」と呼ばれるテクニックで、コロンビア大学の実験では、タスクシフトで作業に取り組んだ学生は、タスク達成率が20%向上したデータが出ています。
では、タスクと休憩の時間はそれぞれ何分に設定すればいいのか。心理学では以下3パターンが推奨されることが多いです。
- 90分タスク→20分休憩(ウルトラディアンリズム)
- 52分タスク→17分休憩(DailyMuse調べ)
- 25分タスク→5分休憩(ポモドーロテクニック)
どんなサイクルがマッチするかは、個人の性格やタスクの難易度、取り組む時間帯によって異なります。
例えば、私は「26分タスク→4分休憩」というサイクルがもっとも生産性が高いです。
あなたも、色々なサイクルを試して、自分に合うベストサイクルを見つけてみてください。
2-3 マインドフルネストレーニング
マインドフルネスは「過去や未来ではなく『今この瞬間』に意識を向ける」概念のこと。逸れそうになった注意を元に戻す能力が鍛えられるのではないかと期待されているんですよ。
詳しくは「マインドフルネスとは|7つの効果と簡単なやり方を解説」をご参照ください。
マインドフルネスは瞑想でトレーニングすることが一般的なので、1日5~20分、瞑想の時間を設けてみるといいかもしれません。
3 まとめ
シングルタスクに取り組むための3つの方法をまとめます。
難易度は高くないので、1つずつ、少しずつ取り組んでみてください。
- マルチタスクの原因を目の前から排除する(スマホ、テレビなど)
- タスクシフトを利用し「1つずつ」タスクを終わらせていく
- マインドフルネスで「目の前のこと」に集中するトレーニングをする
4 シングルタスク入門に最適なお勧め本3冊
より、シングルタスクの精度を上げたいなら、以下の書籍で学んでみるのもおすすめです。
4-1 SINGLE TASK 一点集中術
目の前のタスクに没頭できるシングルタスカーになりたいなら方におすすめな本。
シングルタスクのメリット、マルチタスクのデメリットが豊富なデータと共にまとめられています。読みやすいので入門に最適です。
4-2 ヤバい集中力
「SINGLE TASK 一点集中術」よりも実践しやすくてオススメなのが、鈴木祐さんの「ヤバい集中力」です。
集中力を上げる食べ物や、集中力を維持するための習慣など、シングルタスクに取り組むための土台づくりに役立つのではないかと。
4-3 DEEP WORK 気が散るものだらけの世界で生産性を最大化する科学的方法
「シングルタスクでガッツリ集中すれば仕事は3時間で終わるのだ!」ということを解説している本。
個人的には大好きな本なのですが、伝書籍化されてないし、中古本の値段もやたら高いのが残念なんですよねぇ。