年間100冊読める!本当に正しい速読のやり方3選
※この記事にはプロモーションが含まれます。
本を読む時間がないんです…
読書スピードを
上げる方法はないですか?
科学が認めた
「本当に効果ある速読方法」
を紹介するよ
科学実験で効果が認められている「本当に正しい速読法」を解説
「もっと速く本が読めるようになりたい」
読書好きなら、一度はそう考えたことがあるのではないでしょうか。
私も例外ではなく、未読の本が積みあがったデスクを見るたびに「速読スキルを学びたい」と考えていたものです。
そして「速読」について調べるうちに、速読には以下2つの方法があることを知りました。
- 効果が「認められている」速読
- 効果が「否定されている」速読
残念ながら、世の中のほとんどの速読術は「否定されている」方法に分類されます。
今回は「科学が認めた本当に効果ある速読法」を紹介しましょう。
- もくじ
1 唯一「正しい速読法」とは
正しい速読ってどんな方法なんですか?
結論からいうと、唯一正しい速読法とは「知ってる箇所を読み飛ばすこと」です。
これはスキミングと呼ばれる読書テクニックで「知識を操る超読書術」や、経済学者タイラー・コーエン氏のブログ[1]で紹介されていました。
コーエン氏は、以下のようなメカニズムを解説しています。
- 特定のジャンルの本を「大量に」読む
- そのジャンルの「知ってる知識」が増える
- 「知ってる知識」「知ってる事例」を読み飛ばす
これが、現在もっとも効果が期待できる速読法です。
たとえば私は心理学の本をよく読みますが、別の本で読んだエピソードやデータが引用されているケースを多々見受けます。
そのように「既に知ってるエピソード」は熟読せずサラッと読み飛ばす、それがスキミングです。
一度読んだ本を2度目に読むときは、パラパラと読み飛ばしても内容がわかるのと同じメカニズムですね。
1-1 速読できない本もある
じゃあ小説の速読ってできないんですか?
小説のように「熟読が必要な本」はスキミングに向いていません。
「読み飛ばしたら内容が成立しない」からです。
象徴的なのは、2008年にハリー・ポッターの新作を読み終えた速読世界チャンピオンのコメントでしょう。
ハリー・ポッターを読み終えた世界チャンピオンのコメントは以下のとおり。
- 本を読む手が止まらない一冊。
- とても楽しかった。
- 子供には大人気だと思う。
- でも悲しいシーンもある。
象徴的なシーンはおろか、キャラクターの名前にすら触れられていません。
世界チャンピオンでもこの程度の感想しか述べられないのですから「小説などの読み物は速読に不向き」と考えられそうです。
1-3 速読できる本の条件
速読に向いてる本はありますか?
速読(読み飛ばし)できる本の条件は以下2つです。
- 断片の理解で目的を達せられる実用書
- そのジャンルの知識に詳しく読み飛ばしていい項目が多い本
分かりやすいのは「取扱説明書」や「辞書」でしょう。
説明書や辞書は「一部だけ理解すればいい」本です。すべてのページを熟読する必要はありません。
同じように、実用書やビジネス書のように「知りたいことだけ知れればOK」な本はスキミングが可能です。
とはいえ、特定のジャンルの知識量に自信がないうちは無理してスキミングせず、熟読して知識を蓄えるほうがいいと思います。
「読書の技本」の佐藤優さんはそれを以下のように表現しました。
「グルジア語がわからないのに、グルジア語で書かれた本を読んでも、指の運動にしかならない」
知識の意味を理解するにもまた知識が必要なわけですね。
2 効果が否定されている速読法
効果が否定されている速読法も教えてください
2016年、カリフォルニア大学は過去におこなわれた速読の実験データを調べたレビュー論文[2]をリリースしました。
この論文では、速読トレーニングで有名な「周辺視野を鍛えれば読むのが速くなる」という考え方がバッサリ切り捨てられています。
カリフォルニア大学の見解は以下のとおりです。
- 研究で否定された速読
- 読むスピードを上げるほど理解力は下がる
- 目の動きや周辺視野は読書スピードにほぼ影響しない
- 速読家がやってるのはほとんどただの飛ばし読み
- 本の理解は「何度も繰り返し読むこと」で深まる
- 初見ジャンルの本の飛ばし読みは不可能
- 速読方法は「知ってる箇所を読み飛ばす」以外にない
- 小説のように読み飛ばすと理解できない本の速読は不可能
- 速読するには、速読したい本のジャンルの知識に詳しい必要がある
つまり「読み飛ばせる条件を揃えなきゃ速読はできない」わけですね。
千里の道も一歩より、いきなりラクして速読できる魔法などないみたいです。
3 速読に役立つテクニック3選
他にも速読のテクニックがあれば教えてください
最後に、速読に役立つテクニックを3つご紹介します。
3-1 スキミング(読み飛ばし)
辞書のように必要な箇所だけ読む
1つ目は、冒頭で紹介した「スキミング」です。
以下のやり方でスキミング力を磨くといいでしょう。
- 特定のジャンルの本をたくさん読む
- 専門用語やオーソドックスな知識に強くなる
- 新しい本を読んだとき「知ってる記述」を読み飛ばせる
前述したように、スキミングは「知ってる知識が増えたジャンル」でしかおこなえません。
まずは特定のジャンルに詳しくなれるように、じっくりゆっくり知識を蓄えましょう。
RPGで最初は苦戦したスライムも、レベルが上がった後は瞬殺できるようになるのと同じイメージです。
3-2 つまらない本を切り捨て
つまらない本は読むのやめて切り捨てる
「つまらない本は途中で読むのをやめる」ことも意識しましょう。
つまらない体験や、既に知ってる知識に時間を消費するのは機会損失だからです。
「でも払ったお金がもったいないし…」と、つまらない本を読み続けると「時間」というお金に二度と戻らない資産が失われます。
しかし、つまらない本を切り捨てる勇気を持てば、新しい本に出会うペースが上がり、あなたの人生を変える運命の一冊を発見できる可能性も上がるのです。
どうしても損切りが苦手な場合は「kindle Unlimited」を利用するといいでしょう。
「kindle Unlimited」は読み放題サービスなので、10冊読んでも100冊読んでも料金は変わりません。
ブログやYouTubeと同じ感覚で「数ページ読んでつまらない本は即行で閉じる」ことの練習ができます。
正しい速読3:1行あたりの文字数を多くする
1行あたりの文字数は多いほうが読書スピードが上がる
2004年のレディング大学の研究[3]では、以下のことが判明しています。
- 1行あたり100文字ほどの文章は、それ以下の文字数に比べ読む速度が上がる
- 画面の3/2以上を文章が占める方が読む速度が上がる
- ただし文字をサイズを12px以下にすると読む速度は下がる
紙の本なら目に近づけて読んだり、電子書籍ならデバイスを縦ではなく横向きにすると良いかもしれませんね。
4 まとめ
ざっくりまとめましょう。
- 認められた速読 知ってる箇所の読み飛ばし
- 速読できない本 小説など熟読が必要な本は速読できない
- 速読できる本 一部だけ理解すればいい本は速読できる
- 否定された速読 読むスピードが上がると理解は低下する
- 否定された速読 目の動かし方や周辺視野は速読に関係ない
- 速読テクニック1 スキミング
- 速読テクニック2 すまらない本を損切り
- 速読テクニック3 1行あたりの文字数を多くする
現在の科学では、すぐに本を読み飛ばせるような魔法は確認されていません。
社会学者タイラー・コーエン氏が言うように
「たくさん本を読んで知ってる知識を増やし、知ってる箇所を読み飛ばすしかない」
というのが現実的な速読法と言えましょう。
「読めば読むほどレベルアップするゲーム」と思って読書すれば、楽しめるかもしれません。
ありがとうございました♪